19歳で上京して、
「よーし音楽で成功してやる!」と意気込んでいました。
そして何から始めていいかさっぱりわからなかった私は、
まずライブハウスのオーディションを受けました。
そこは渋谷にあった老舗ライブハウスで(今はもう無い)
一応オーディションに合格した人しか出られないところでした。
そこでオーディションに受かった時はなぜかめっちゃ嬉しかったです。
ただチケットノルマを課せられたライブに出られるだけなのに、、、、
やはり人は「何かに受かる」ということを「嬉しいこと」と認識してしまうようです。
そこからライブハウスに出演するようになって、
チケットノルマの魔の手によって絶望的な気持ちになっていったのです。
結局、どれだけいい曲を作ったって
重要なのは「どれだけ人を呼べるか」なのだとわかりました。
つまり上京したてで、友達0の私にはこれは絶望的だったのです。
そうして私は大都会、東京の魔の手に落ちていくことになるのです。